テントの素材
材質は主に人工繊維であり、ガラス繊維・ポリエステル
繊維などに、ポリ塩化ビニール、ポリエステル、ポリエ
チレン、アクリルなど原油(石油)より精製された樹脂を
熱処理で溶融します。乾燥させた後にコーティングなど
加工を施します。
テントの防水
テント生地はウレタン樹脂やアクリル樹脂をコーティングして防水加工した上、外側に撥水処理が施されています。防水とは水を通さないこと、撥水とは水を弾くことです。通常防水液(防水スプレー)として売られているのは撥水剤です。撥水処理はテントの防水性を補強するもので、撥水性が弱くなるとテントの防水性にも影響します。フライシート表面の水が水滴になって落ちずに、生地に染み込むようになったら、防水スプレーなどで撥水剤を塗ります。
雨の日に使ったテントの繊維は水分を吸収しているので、乾燥させないで袋に収納すると水が腐って異臭、テント生地の変質、防水性劣化、カビの発生などの原因となります。必ず十分乾燥させてから収納しましょう。傘だって濡れたまま袋に入れないで、よく乾かしてからしまいますね。ましてや人が寝るテントを濡れたまましまっておくべきではありません。
膜材 材質
材質は主に人工繊維であり、ガラス繊維・ポリエステル繊維膜などさまざまな種類が使われている。ただし、これらの材料単独では紫外線曝露などにより劣化が生じる。恒久的に使用される建築物の場合は、特に耐候性を重視して合成樹脂
(ポリ塩化ビニル樹脂、4フッ化エチレン樹脂等) で繊維をコーティングした コーテッドファブリックを用いる。耐用年数としてはポリ塩化ビニル樹脂製のコーテッドファブリックの方が短い。その一方で4フッ化エチレンコーテッドファブリックは、アメリカでは
40年間弱の長期にわたり耐候性を維持している事例もある。構造を維持するために求められるのは引張強度である。その他の性能として防水性・耐火性などが要求されるほか、透光性の材料を用いる場合は、紫外線のカットなどを考慮する必要があり、空気膜構造では特に、構造上、気密性が重要となる。
■膜構造についてはこちら
短所
* 開口がとりにくい。
* 断熱・防音・遮音性能をもつ層を構成するのが困難。膜単体ではこれらの性能を十分に期待できない。
* 湛水のダメージを受けやすいので、積雪荷重・風荷重に対し慎重な設計が求められる。雨水や雪が適切に排除されずに膜上に水たまりを形成すると、大きな荷重がかかって膜を破壊することもある。
テントの素材